第40話 | BACK / 一覧 / NEXT |
|
|
|
|
|
● ストーリー |
---|
(きりたんさん)
ほわいとさんによる<<第40話ステータスレポート>>
● 感想 |
---|
■ママレ補完計画2より
CHOさん 2004/06/11 (金) 22:13
いや〜遊困ってますね〜でも悩んでいる遊もカッコいいです(^o^)丿
それにしても両親Sは明るくていいですね。私もあんな両親がほしいです。それにしても高校生にもなって家族でクリスマスパーティーなんて今はまずしないですよね?まあそこがいいんですけどね(^。^)
銀太はとことん純ですね〜カワイイです(^_^)茗子三輪サンとデートぐらいしてあげても・・・
でもそれほどなっちゃんが好きってことなんですね!!!
蛍クンもすずちゃんもお互いにしつこいですね〜特に蛍クンは光希にラブソングなんか送るし・・・すずちゃんは結局電話切られたからいいんですけど。あんじゅさんは倒れるし・・・
結構ハラハラした40話でした。
■ママレ補完計画より
MR2さん
三輪が茗子にクリスマス・イブのデートプランを持ちかけるが茗子は断る。
茗子の中にはまだなっちゃんが居るのだ。
ラブラブ銀太は亜梨実にクリスマスプレゼントを聞きたいのだが、直接聞くのは恥ずかしい、、、
そこで銀太は亜梨実のジェットメモにさり気なく何がほしいかを聞くと、
☆キス☆キス☆キス☆
手術を控える杏樹、街中をふらついていると偶然に光希と遊を見かける。
二人はクリスマスプレゼントを買いに来ていたのだが・・・
蛍クンはあいかわらずLIZARDでピアノを弾いている。
光希に送る曲を作るために徹夜で・・・。
蛍クンの父が光希の下に訪れ、ピアノを再び弾きはじめた息子に感謝するが、
光希は蛍クンは「ピアノが好き、一度もピアノを嫌いになってはいない」と父に語る。
次の日、曲の出来上がった蛍クンはクリスマスイブの今夜、LIZARDに来てくれと光希に語る。
光希は遊といっしょならとOKをだす。
三輪は親類のクリスマスパーティーの途中、退席する。
すずに茗子とデート?と聞かれて、うなずくが実は茗子との予定など入っていない。
三輪はイブの街中に消えてゆく・・・。
すずは寂しいイブに遊へ電話を掛けるが、遊にキャッチホンが。
杏樹の様態悪化の知らせであった。
光希はLIZARDで遊を待つがいまだに来ない。
蛍クンのクリスマスプレゼント「for MIKI」が奏引かれる。
その時、遊は・・・。
ほわいとさん
大杉駅さん
さくらひ
ママレードガールズにおける瀬川さん評(尾張小牧同人ネットワーク内) |
40 杏樹には時間が無かったのだ。病気は思ったよりも進行が早く、日に日に彼女の肉体をむしばんでいる。あとどれだけ命が保証されているのかわからない、不安、そして焦り。50%の確率の手術を受けてもし、失敗したら、もう永久に遊とは会えなくなってしまう。生きている限り、遊に会いたい、話がしたい、愛してると伝えたい……そんな少女のはかなくも切ない必死の気持ちが、ぐんぐん迫り来る。だから多少、嫌な娘と思われても、限られた時間の中でどうにかして遊に会おう、遊との接触を持とうとする彼女に、一体誰が非難を加えられるだろうか。そこには薄幸の美少女に対する同情しかあり得ない。せめて彼女が元気でいられる間、遊との幸せな時間を与えてあげたい、というのは、誰もが共通に抱く思いだろう。まぁ、まだ手術が失敗すると決まった訳ではないけど、50%という数字の重みは、絶望に限りなく近似なシチュエーションだということ。 そして光希も遊も、そういう追い詰められた状態の杏樹の気持ちにまだ気付いていない。どうして、光希さんの次でいいから、とまで決心して遊との絆を深めたがるのかがよく理解出来ていない。だから二人とも杏樹の言葉に返事を窮してしまう。あの遊でさえ、どうして応えていいのか分からなかったと言って、情けなさに憤っていた。けだし、どういうふうに応えたところで、杏樹にとっては慰めでしかない。せめて今、彼女のおだやかな思い出の日々を一緒に過ごしてあげることしかどのみち出来ないだろうし、それ以上の最善の方法も存在しない。あるいは病気の回復を願うか……。うん、その為には、杏樹の容体急変はどうしても必要なのだ。彼女が自分から病のことを話せるタイプでない限り、なんらかの外的要因が必要なのだ。クリスマスの夜、すずちゃんとの電話中にいきなり飛び込んできたショックな急報は、それまでどちらかというと及び腰だった遊君をようやく立ち上がらせた。たくさんの思い出を抱える彼女の為に、そうして、一番つらい時に精神的救いをくれた少女の為に、今、遊は夜の街を駆けてゆかねばならない。初恋の呪縛を解く為には、何らかの「返し」は必要なのである。 杏樹が倒れたという話を聞いて遊はスッ飛び出して行き、光希はリザードで待ちぼうけをくう。そんな彼女へたたみかけるように迫り来るのは、蛍君の熱烈な愛を込めた美しいピアノの旋律だ。最高のテクニックとありったけの純愛をこめた光希へのクリスマスプレゼント……光希の中で女が揺れても仕方がないんじゃないかと、私は思う。彼女があれ程の目にあいながら蛍を突き放すことが出来ないのは、やはりどこかで魅かれるところが有るからだろう。困ったフリをしてても、ゆったりとピアノを聞いている時の彼女はとても落ち着いている。そういう安らぎの仕方は、たぶん遊君では与えられぬものなのだ。それだけの内在する才能を、蛍は秘めている。蛍の人間的レベルの素晴らしさを、光希はクラシックの旋律の中に感じ取っているものと思う。それは一つ、恋人とか愛情とかいうものを超え出た次元での、芸術的触れ合いなのかもしれない。 しかしそれが芸術に昇華させられるとしても、蛍にとってピアノを弾き始める根本的な動機はやはり、大好きな女の子に聞かせてあげたいという気持ちに始まる。光希は否定しているけど、蛍のピアノに対するコンプレックスや屈折した気持ちを解きほぐしているのは、やはり光希の存在以外に考えられないのだ。彼女が喜んでくれればこそ、蛍はピアノを弾きたいと思う。そして一旦弾き始めれば、彼の内部に眠っている芸術家としての才能が目を覚まし、光希の肉体をすり抜けて聴衆の全意識の中へ広がってゆく。こうしたイメージ的所作が、意外によく描かれている点は素晴らしい。蛍は弾くことで魂を回復しているのだ。光希の心をつかめるということより、彼がピアニストとしての本当の目覚めを引き起こすことが出来るかどうかというのが、この場での焦点だ。真実の蛍は、アイスクリーム屋ではなくてリザードの中に、居る。 |
|